農作業を行う人

宮古島の産業

宮古地域は温暖な気候と平坦な台地から成る農地を有し、耕地率は51.9%と高く農耕上恵まれた条件にある反面、毎年来襲する台風、干ばつ、病害虫の発生等自然災害のほか、河川がないため水利条件に恵まれないことや、土壌はほとんど島尻マージと呼ばれる琉球石灰岩土壌で、一般に土層が浅く保水力が乏しいため干ばつの影響を受けやすい等土地生産性が低く、農業をとりまく自然環境は厳しいものがあります。また、沖縄本島から約300km離れた島であるため、農産物資の輸送面での負担を負っています。

このように、宮古地域の農業は自然的、地理的、社会的な制約のもとで、さとうきびを基幹作目とし、肉用牛との複合経営を基本に展開し、葉たばこの生産も着実に増加しています。
近年は、本土の端境期をねらった冬春期出荷用としての野菜や熱帯果樹の生産気運が高まり、作物の多様化が進展しています。

宮古島の水産業

宮古島周辺は熱帯海洋域に属し、黒潮の流れに隣接し漁場が近く、水産業の立地条件として比較的恵まれた位置にあります。
宮古圏域の水産業は、沖合では浮魚礁(パヤオ)を利用したパヤオ漁業(流し釣り、竿釣り、曳き縄)やカツオ一本釣り、曽根周辺での底魚一本釣り漁業、沿岸ではタカサゴ類を中心とした伝統の追い込み網漁業や、銛突き漁、モズク、クルマエビ等の海面養殖業等が盛んに営まれています。

宮古島の観光業

宮古島を訪れる観光客は年々増加の傾向をたどり、このような中で、大型リゾートホテルのほかにも、新しい観光施設等、観光関連施設整備は着実に進展しており、今後の滞在型観光への展望が開けつつあります。
また、全日本トライアスロン宮古島大会が国際的規模のイベントとして定着し、各種スポーツ団体の合宿等、スポーツ・レジャーのメッカとする「スポーツアイランド宮古島」としての基礎固めが着実に浸透しつつあります。

その他にも「美ぎ島ミュージックコンベンション」や「MIYAKO ISLAND ROCKFESTIVAL」など多様なイベントが多数行われております。
観光資源としては、半島、湾入、砂浜など変化に富んだすぐれた自然景観に恵まれ、更にクイチャー、宮古上布あるいは多良間村の8月踊りなどに知られる民族芸能、伝統織物、伝統行事等、独特で豊富な文化的資産があります。

出典:一般社団法人 宮古島観光協会 公式WEBサイト | 宮古島について